【11月23日は炊飯器の日】IH炊飯器と圧力IH炊飯器の違いを解説

11月23日は炊飯器の日

11月23日は炊飯器の日
IH炊飯器と圧力IH炊飯器の違いとは・・・保温するにはどこのメーカー?

11月23日は炊飯器の日!
皆様ご存知だったでしょうか。
 

炊飯器の始まりは1955年

お米を炊く歴史は平安末期から始まり、始めは火を起こし羽釜での炊飯、次に明治時代後半には薪での着火の替わりにガスを使ったガス竈が誕生しました。

さらに1921年には炊飯電熱器といって、羽釜の下に電熱器を組み込んだものが登場。

この炊飯電熱器は羽釜を保温状態にすることができることで、炊飯時の熱の効率がよくなったと言われています。

そこから3年後の1924年、羽釜ではなく鍋に電熱器を組み込んだ電気釜が発売されました。

しかし残念ながらこの電気釜は技術的に未完成商品ということから、上手に炊くことができず普及するまでに至らなかったんだそう。

その後1955年、ようやく現在の東芝が自動式電気釜の開発に成功。

ここからようやく、洗米したお米と水を入れてスイッチを押すだけでご飯が炊けるという方法が定着していきました。

炊きたてのほかほかごはんを食べることが出来る炊飯器。

いま家電量販店に行くと様々な種類、機能がありどれを選べばよいか分かりませんよね。

そこで今回はビックカメラ新宿店にお邪魔し、炊飯器のことを知り尽くした販売員さんにお話を伺って来ました!

メーカーにより異なる炊き上がりの食感や、それぞれのメーカー別特徴、更にはどの炊飯器でも使えるちょっとした技をご紹介いたします。

炊飯器の違い!大きくはIHと圧力IHの二つ!

炊飯器を大きく分けると何が違うのか?

それは、IH構造か圧力IH構造かということ。

近年は圧力IHのメーカーさんがほとんどのようですが、それぞれの違いを伺いました。

IHと圧力IHの違い

加熱方式

まず初めに言える違いは加熱方式。

IH炊飯器はIH(電磁誘導加熱)で内釜を発熱させてお米を炊き上げます。この時に釜そのものが発熱するため、炊きムラが少なく、粒立ちのいいご飯が炊き上がります。

また、IH炊飯器は高い火力(約300度から500度まであがる)を使って加熱するため、たくさん炊いてもしっかりとお米の芯まで熱を伝えるので、ふっくらおいしく炊き上げることができるのです。

IHを選ぶなら三菱!

火力の一人者と言われているだけある三菱!

火力だけで炊き上げるということで、まるで羽釜で炊くような粒立ち・お米が持つ本来のすっきりした甘みを楽しむことができます。

ミルキークイーンやゆめぴりかなど、もっちり柔らかめのお米なのであれば、ちょうどよいバランスで美味しいご飯を炊くことができますよ。

こんなお客様がいらっしゃいました!

三菱のIH水扁紀を購入したけどなかなか美味しく炊けない!お弁当に持っていくので、冷めても美味しいごはんを炊きたい!どうすればいいかしら?】

⇒IH炊飯器で少し柔らかく甘いお米を炊きたい方は、分量通りの水加減にしたら氷を3個くらい入れてみて下さい。

お水の分量が増えるのも柔らかくなる理由のひとつですが、1番の理由は水につかったお米をしっかり冷やすこと。

しっかりお米を冷やしたあと、強い火力で炊き上げることでお米の甘みや柔らかさに差がでるんだとか。

これはIH炊飯器に限らずのお話。

氷を入れることでお米が冷やされ、そのあとお釜が急激に高温になることで美味しいごはんを炊くことができます。

一方圧力IH炊飯器は、IHでの加熱だけでなくさらに圧力を加えて炊き上げる炊飯器。

圧力鍋のように内釜を密閉して加圧し、沸点を上げることで100℃以上の高温で炊き上げるため、IH炊飯器よりもお米一粒一粒の旨みや甘みが十分に引き出されたおいしいごはんを楽しむことができます。

また、時間がたって冷めてもおいしさが続きやすいのが特徴。

もっちり柔らかなごはんを楽しむことができるのです。

圧力IHで人気なのは象印・タイガー!

しっかり圧力をかけて炊くことで、お米に水分をしっかり入れ込み甘みを引き出してくれます。

圧力IHでの炊飯であればつや姫や新之助がオススメ。

しっかり歯ごたえを感じる品種をチョイスすれば、程よくちょうどよい甘さを引き出してくれて、粒感も感じることのできるごはんを炊くことができます。

ご年配の方で柔らかめのごはんがお好みの方には【圧力IH×柔らかめ品種】のごはんがオススメ!

ミルキークイーンやゆめぴりかなどのもっちり柔らか食感のお米を圧力IHで炊くと、お米の中央部まで臂臑に柔らかで、お口の中でとろけるような甘いお米を味わうことが出来ます。

内蓋の違いも発見!

IHと圧力IHの差は中の内蓋にはこんな違いがあることを知りました!
近年、技術が進化しておりますが、ほとんどは内蓋がこのような構造になっていると教えていただきました。

圧力IHの内蓋

圧力IHの内蓋

圧力IHの内蓋は丸い球が入っていたり、複雑な構造のものが多いのです。

IHの内蓋

IHの内蓋

IHの内蓋はフラットでゴツゴツしておらず、お手入れしやすいのも嬉しいポイント。

炊飯器のプロから聞いたワンポイトアドバイス

ちなみに内蓋は蒸気の通り道なので、洗剤がついたスポンジでごしごし洗わなくても大丈夫!

40℃ぐらいのお湯でさーっとながす程度の方が、部品の劣化が遅いんだそう。

機械の部品はデリケートなので、丁寧に扱いましょう。

ごはんの保温機能について

さて、ここからは『保温』の機能について教えていただきました。
みなさん、ごはんの保管はどうしていますか?

  • 炊いてすぐにラップに包み冷凍庫
  • 食べるだけ炊いてるから保存はしない
  • 炊飯器の保温を使って保管

ご家庭によりさまざまかと思いますが、正解はこれ!というのはありません。

強いて言うなら、冷凍派の方は炊き立ての温かい状態のままラップで平にした状態で冷凍庫に入れるのがおすすめ。

ムラがなく均一に凍るので、解凍時も美味しく解凍できますよ!

保温の仕方も様々でした!

そしてなんとも便利なのが炊飯器の保温機能。

保温をするご家庭であれば、象印・三菱がおすすめ!と教えていただきました。

象印の保温機能

象印の炊飯器は昨年より炊飯器内に4個から6個のコイルが付く『炎舞炊き』が発売されました。

この人気の炎舞炊きについているコイルでしっかり温める保温機能は、炊き立てのご飯の香りや甘みをそのまま保存できるそうなのです。

象印の炊飯器は一気に熱することでお米の甘みをふんだんに引き出してご飯を炊き上げることに加え、その状態のまま保温をしてくれる優れ物です!

東芝の保温機能

東芝の保温機能の特徴は真空状態で保温をするということ。

炊飯器の蓋をしてから保温モードになると『プシュー』と釜内の空気が抜ける音がするそうです。

真空状態になることで、炊き上がったごはんにしっかり熱を通します。

なので、炊き上がりからもご飯の芯までしっかり保温・保湿されるため少し柔らかくなる傾向にあるんだそう。

玄米・雑穀米を召し上がる方にはバッチリ!

柔らかくなるのは好みではない、という方は避けた方が良さそうです。

今はさまざまな種類や昨日がたくさん詰まった炊飯器が数多くあります。
どれを選ぼう?と迷った時に少しでも参考になれば嬉しいです。